風俗店を辞めたのに写真を削除してくれない!弁護士が解決方法を解説

「風俗店を辞めたのにいつまでたっても自分の写真が削除されない!」「体験で入っただけなのに自分のパネルが残されたまま」「出稼ぎで一度だけ言った店に写真などの在席が残っている」このようなトラブルに巻き込まれたときは、どのように対応するのがよいのでしょうか?

風俗店はそれ以外の業種と比べると、トラブルに発展しやすい業種であります。今回は風俗店の退店時に自分の写真が削除されなかった場合の対処法について解説いたします。

そもそもなぜ風俗店は写真を削除してくれないのか?

風俗店写真削除についての画像

風俗店が写真の削除をしてくれないのは、キャストが不足している場合に、在籍女性の数を多く見せるためであったり、削除の請求者(キャスト)が魅力的で集客につながるためであったりなど、いくつか理由が考えられます。

また、自社でサイトを運営している場合には、その消し方がわからず確認するのが億劫で放置されてしまっている場合もあります。

理由はなんにせよ、風俗店側としては、削除の対応についてメリットがほとんどなく、日々の業務に比べて圧倒的に優先度が低いため、風俗店側に削除の意思がある場合でも、後回しになってしまうのです。

とはいえ、そのまま写真を残しておくことは、身バレしてしまったり掛け持ちを疑われてしまったりと、トラブルの種を残しておくようなものです。放置せずに適切な対応をして、風俗店に対して削除の請求をしていきましょう。

削除の請求先について

それでは、風俗店に対してどのように削除をしていくのが効果的なのでしょうか。

対処法についての画像

どこのサイトに載っているのか確認する

まずは、自分の情報がどこに載っているかを確認することが大切です。自社サイトだけではなく、複数のポータルサイトに情報を載せている風俗店が多いので、どこに載っているかを、地域+風俗店の名前などで検索して、一つ一つ自分の情報が載っていないかを確認してください。

風俗店の担当に削除してほしい旨を伝える

自分の情報が確認出来たら、まずは風俗店の担当者に写真を削除してほしい旨を伝えてください。単純に風俗店が忙しく忘れていたなどの場合であれば、すぐに対応してくれる可能性もあります。ただ、風俗店が削除しますと約束してくれていても、また放置されてしまうこともありますので2週間から1か月ほど様子を見ながら、本当に写真を削除してくれているのかを確認してください。

また、円満退店できている場合であればいいですが、退店の際にもめるようなことがあれば、ご自身でお店に伝えることは難しいと思います。そのようなときは後述しますが、書面での削除の請求や、弁護士に削除の依頼をするなど、直接風俗店とやり取りせずに済む方法をご検討ください。

自社サイト以外に乗っている場合

風俗店自体が持っているサイトではなく、ポータルサイト(シティーヘブンネット、ぴゅあらば、デリヘルじゃぱん等)に写真などの情報が残ってしまっている場合には、ポータルサイトに直接削除の申請をしてみてください。サイトのメールフォームに店の情報や詳しい状況を記載のうえ申請することで、削除される可能性もあります。

それでも削除されない場合

悪質な風俗店に対する対応

通常の風俗店であれば上記の対応で、写真の削除に対応してもらえることでしょう。ただ、悪質な風俗店の場合には、対応してくれない場合もあります。どのような状況があるかいくつかのパターンをあげてみましょう。

条件を突き付けてくる

悪質な風俗店では、削除をすることを理由にして不当な要求をしてくることがあります。
例えば、
消してほしかったら
・あと2か月働くこと
・(ありもしない)違約金を払え
・誰かを紹介しろ

このような不当な要求には従う必要はありせん。不当な要求は一度その要求をのんだとしても解決することは少なく、また別の要求が続くだけになってしまいます。風俗店に在籍もしておらず、こちらから削除を求めたうえでまだ写真の掲載を続けるようであれば、相手方の行為は肖像権侵害に当たる可能性があります。毅然とした態度で相手の要求を断ってください。

契約書を盾に拒否をする

中には入店の際の契約書に、写真の取り扱いについての記載があり、その契約書を盾に削除の請求を拒否してくるケースもあります。このケースについては、契約書の内容が重要になります。本当にすべての権利が風俗店側にあり、写真を削除させるすべがないのか、契約書をもって弁護士に相談してみてください。また、契約書が手元になくても、相手にその根拠を出させることができますのでご安心ください。

完全に無視される

対応するのが億劫なのか、無視していればそのうち諦めると思っているのか、連絡をしてもなしのつぶてで、一切連絡をしてこないケースもあります。このようなケースでは後述する内容証明郵便や弁護士に依頼をして、こちらが本気であるということを伝えることが大切です。

内容証明郵便で送ってみる

何かを請求する際に「内容証明を送る」という方法を聞いたことはありますでしょうか。実際に弁護士から相手方に請求等をする際には、よくこの内容証明郵便を使います。

内容証明とは

まず、内容証明郵便について日本郵便のサイトでは、以下の通り説明しております。

“” 一般書留郵便物の内容文書について証明するサービスです。
いつ、いかなる内容の文書を誰から誰あてに差し出されたかということを、差出人が作成した謄本によって当社が証明する制度です。

※当社が証明するものは内容文書の存在であり、文書の内容が真実であるかどうかを証明するものではありません。
※内容文書とは、受取人へ送達する文書をいいます。
謄本とは、内容文書を謄写した書面をいい、差出人および差出郵便局において保管するものです。“”
(日本郵便)

簡単に要約すると、いつ、誰から誰に、どんな内容を送ったかを郵便局が証明してくれる郵送方法の一つになります。

法的拘束力は?

上記の通り、内容証明自体に法的拘束力はありません。しかし、弁護士が裁判の前に相手方に書面で請求する際に内容証明を活用するケースが多いため、こちらが本気であり、裁判を視野に入れて争っていく心持ちであるということをアピールすることができます。

弁護士に相談

とはいえ、少しでも知識がある相手方であれば、本人から内容証明を送付しても対応してくれない可能性も残ってしまいます。<それでも削除されない場合>に記載した状況等、ご自身で一度削除依頼をしても削除されなかった場合には、弁護士にご相談ください。内容証明以上に相手に圧力をかけることができるうえ、相手から不当な要求が来ても突っぱねることができますし、手間も少なく削除の可能性も高くなります。

トラブルに巻き込まれないために

このような、写真の削除のトラブル以外にも、風俗店は、退店トラブルや罰金、風紀違反などトラブルが多く発生する場所です。このようなトラブルに巻き込まれないように、入店の際に、優良な店舗かを確認してください。

Check Point
・ちゃんとした契約書が用意されているか
・バックなど料金体系がしっかりしているか
・違法な罰金制度などが設けられていないか
・スタッフの対応はしっかりしているか

最後に

最後までお読みいただきありがとうございます。弊所では風俗店とのトラブルについて多数の対応実績があります。上記のような内容でお困りの方はもちろん、その他の内容でもお困りのことがございましたら、初回無料相談となりますのでお気軽に弊所までご相談ください。

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