【コラム】パパ活で相手の女性から脅迫されたら?『弁護士監修』穏便に解決する方法

パパ活ではトラブルが非常に多い

 「パパ活」という言葉をご存知でしょうか。
 明確な定義はありませんが、一般には、女性が男性(パパ)の食事などに付き合う代わりに、お金や物品をもらう活動を言います。
 中には性的行為を伴う関係もあるようです。
 このような「パパ活」ですが、非常にトラブルが多く、弊所にも多数のご相談が寄せられております。

弊所に寄せられるトラブルの代表例

「相手の女性から脅迫を受けている」
 弊所に寄せられるご相談のなかで、最も多いのが、パパ活の相手である女性から「脅迫」を受けているというご相談です。
 具体的には、職場や家族にパパ活をしていることをバラすと脅され、金品を要求されるというご相談になります。
 なぜ、このようなトラブルに発展するケースが多いのでしょうか
 以下、パパ活に潜む問題点を詳しく見て行きましょう。

パパ活の問題点

刑事事件になる可能性がある

 相手の女性が18歳未満であった場合に性交や性交類似行為に及ぶと、児童福祉法、児童のほか買春,児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律、各都道府県に制定された青少年の健全育成を促進する条例に違反する可能性があります。
 なお、相手の女性については、保護の対象になるため、刑事責任を問われることはありません。
 男性側は上記のような刑事責任を負う可能性があるという点において、女性側に弱みを握られることがあります。

家族や職場には知られたくない内容である

一般に、パパ活をしているという事実を家族や職場に知られても一向に構わないという方は少ないでしょう。
 既に触れたとおり、相手方の年齢によっては刑事事件になる可能性があることがあることからすると、家族や職場に知られたくないという気持ちはさらに強くなります。
 知られれば、離婚や失職の可能性もあるからです。
 男性側はこの点においても女性側に弱みを握られることになります。

相手方の身元が確かでないことが多い

 パパ活は多くの場合、マッチングアプリや出会い系サイトなどがきっかけです。
 そのため、相手の女性については本名すら知らず、身元の特定につながる情報を持っていないということが多くあります。
 悪質な女性は、身元を知られていないことから、脅しをはじめとする揺さぶりをかけても後に法的責任を追及されることはないだろうと考えることがあります。

 以上、男性側が女性側に弱みを握られながら、他方で相手方がどこの誰かもわからないことが多い状況が、パパ活においてトラブルが多い原因となっていると言えます。

どう対処すべきか

 それでは、パパ活の相手女性から脅された場合にはどのように対処すべきなのでしょうか。

自分で対処する

 自分で対処すればコストをかけずに終えることができるというメリットがあります。
 しかしながら、弊所に今までご相談いただいたケースにおいては、女性本人から様々な揺さぶりをかけられて不安になり、結局、お金を払ってしまったケースやご自宅や職場に怪文書が届いたケースもあり、相手方の行為を抑え込むことができずに被害が拡大していくという事態に陥ることもございます。

警察に対応を要請する

 脅迫行為があれば警察に相談するという方法は有効だと言えます。
 また、コストはかかりませんので、この点もメリットであると言えるでしょう。
 ただ、警察が介入するためには、上記のとおり「脅迫行為」などがあり、事件性が認められることが必要です。
 この点、パパ活の相手の相手からの脅迫においては、直ちに刑法上の「脅迫罪」「強要罪」「恐喝罪」に該当するようなものはそこまで多くなく、こちらが嫌がる微妙な内容で揺さぶりをかけてきます。
 そのため、警察が介入できないケースも多くあり、結果、警察からは「何かあったらまた連絡してください」と言われて終わってしまうことがあります。

 また、性行為の対価としてお金を払っていたような場合、自らも刑事責任を負うかもしれないという不安から、心理的に警察には相談しにくいという方も多くおり、警察へ対応を要請することを躊躇してしまうケースも多くございました。

弁護士に対応を要請する

 弁護士であれば、ご依頼者の代理人として相手方の揺さぶり行為に対応し、法的に根拠のある正当な請求でなければ一切応じません。
 また、職務上の権限を用いて可能な限り、相手方の身元を調査するほか、状況によっては、警察に対応を要請するなどの対処が可能です。
 さらに、事件性がない事案でも介入は可能ですから、揺さぶりをかけられてお金を払ってしまう前のかなり早い段階から代理人として対応することができます。
 以上のように、柔軟かつ実効性のある対応ができる点はメリットになります。
 他方、コストがかかるという点は、弁護士に対応を要請する場合のデメリットになるでしょう。

まとめ

 以上、それぞれの方法にはメリット・デメリットがあるため、事件の解決にあたり何を最も重視するのかという点から選択していくしかありません。
早期に柔軟な解決を求めるのであれば弁護士に依頼すべきであると言えます。
事件性のあるケースで、コストをかけずに終わらせたいのであれば、警察に対応を要請すべきでしょう。
誰にも知らせず、またコストもかけずに終わらせたいのであればご自身で対応するという選択肢もあります。

弊所での対応について

 弊所では、既に触れたとおり、パパ活の相手女性から脅迫されたというケースを数多く扱ってまいりました。

 皆さま、相手女性から揺さぶりを多くかけられて不安になっており、一日でも早く苦境から逃れたいという気持ちを持っていらっしゃいます。
そのため弊所では、原則、相談申込みがあった日のうちに面談を実施し、またご依頼があったときは、同日中にご依頼者様の代理人になったことを相手方に通知し、全ての対応を引き取るようにしております。
 
 その後は、法的に正当な請求があるかどうかを精査し、相手方の請求や要望が不当な要求である場合には、当然ですが一切応じません。

 相手方としては、代理人である我々の頭越しにご依頼者さまにアクセスしようとしてくることもございますが、そのような行為のあったときは、その都度相手方に警告を入れるとともに、しつこいようであれば必要に応じて警察による対応を要請します。

 また、こういったトラブルは多くの場合、弁護士が代理人に就いた後には収束いたしますが、稀に長い期間つきまとってくるケースもあるため、期間を定めずに対応するとともに、一度止んだ後に、再度、迷惑行為が再開した場合にも対応しております。

無料相談について

 弊所では、パパ活の相手女性から脅迫された方に対し、無料法律相談を実施しています。
 無料法律相談受付は24時間行っております。
被害が拡大する前に、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

参考 SNSトラブルサイト風俗・パパ活によるトラブルでお困りの方へ