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先日、以下のような事件がございました。
この事件では請求された金額が大きかったこと、金額が大きいにも関わらず男性がそのお金の一部を用意できたこと、そのために銀行から引き出す必要があったことという事情が相まって、銀行員が不審に思ったことから、被疑者の摘発に繋がりました。
銀行員のファインプレーと言わざるを得ません。
これに先立って750万円の恐喝は完了していたとの話もあるようですから、もっと少ない金額を長期間にわたって細々と喝取され続けていたら、発覚しなかったかもしれませんね。
私が過去に経験したケースでは、1億円近いお金が家にあったため、家族を含めた第三者が全く気付かないところでお金を渡してしまっており、発覚が遅れて返金のハードルも上がってしまった事案がございます。
詐欺や不当要求の事案にあたっては、第三者に相談をすることが被害を未然に防ぐためにいかに重要であるかを痛感いたします。
ただ、本件のように「犯罪行為」に及んでしまったときに、被害者や目撃者、その関係者から示談金名目で金銭を要求された場合には、なかなか家族を含めた第三者に相談しにくいところがあるでしょう。
典型的なところでいえば、風俗店での本番行為(禁止された性行為に及んでしまう)をして示談金名目でお金を請求されたり、本件のように盗撮行為や痴漢行為で被害者やその関係者から示談を持ち掛けられたりした場合ですね。誰にも相談できずに、本件のように3000万円というここまで多額のケースはなかなかありませんが、過大な請求に応じてしまっているケースが後を絶ちません。
美人局や出会い系サイトで知り合った相手方が未成年であり、その親族から示談金を要求されているという事案も多くございますね。
自分に後ろめたいところがあると、誰かに相談することを躊躇してしまうかもしれませんが、そういったご不安を持たず、一度弁護士に相談してみるといいかもしれません。
いずれにせよ、自分一人で判断をせず、一度相手方との接点をなくしたうえで、冷静にご判断いただける状況を作っていただきたいのです。