パパ活サイトも不貞行為？

年上男性と若い女性がデートをする「パパ活」は、男性が既婚者だった場合には大きな法的問題をはらんでいます。なぜならば、民法上の「不貞行為」にあたる可能性があるからです。

既婚男性がパパ活サイトを利用する行為は、「不貞行為」に該当する可能性があります。

一夫一妻制をとっている日本の場合、夫婦には「お互いにパートナー以外と性交渉を持たない」という貞操義務があります。

そして、それに違反する行為は、不貞行為として法律上の離婚事由、さらには不法行為責任が発生する原因にもなるのです。

配偶者のある人が、配偶者以外の異性と、肉体関係を伴う浮気・不倫をすると「不貞行為をした」として民事上の不法行為責任が発生します。

これは、パパ活サイトで知り合った女性と肉体関係を持った場合も同様です。

もし配偶者のいる男性がパパ活サイトで出会った女性と肉体関係を持つと、不貞行為になります。

不貞行為が問題になるのは、すでに配偶者のある人です。

この場合の配偶者は法律上の配偶者はもちろん、内縁（事実婚）の配偶者も含みます。

一方、サイトを利用するパパ、および女性が両方独身である場合は、不貞行為は問題になりません。

肉体関係を伴うパパ活でなければ、民法上の不貞行為にはあたりません。

ただし、妻側が「夫がパパ活をしている」という事実そのものが許せないという可能性も十分考えられます。

たとえ、肉体関係がなくても「浮気をした」「不倫をしている」と感じ、夫婦関係にも悪い影響があるかもしれません。その場合、最悪離婚という事態も有り得るところです。

もし、離婚に至らなかったとしても、「精神的苦痛を被った」として、妻から損害賠償を請求される可能性もあります。

これはパパとなった既婚男性、そしてパパ活をしている女性どちらにもあるリスクです。

男性・女性という立場に関係なく、カジュアルな気持ちでパパ活を始める人もいるかもしれません。

しかし、既婚者を巻き込んだパパ活は、ときに大きなトラブルを引き起こすことがあります。

もしパパ活が原因でトラブルに巻き込まれそうになったら、法律の専門家である弁護士にするのがおすすめです。パパ活では、相手への慰謝料請求なども含め、法律の知識がないと解決が難しい問題もあるからです。もし不安なことがありましたら、一度ご相談ください。