その日知り合った男との行為で性感染症に罹患した
昨今では、出会い系サイトで出会った男女が安易に肉体関係をもってしまうため、性感染症患者が増加していると言われています。
出会い系サイトは身分証明書も不要で、匿名で利用することができるため、相手を思いやることなく性交する人も多くいます。
出会い系サイトにおける多大なリスク
出会い系サイトは誰でも簡単に登録でき、利用の目的を申告する義務もないので、「遊び相手がほしい」「一度会ってセックスするだけの相手がほしい」などの利用者も多く存在します。
複数の異性と肉体関係をもつ
出会い系サイトの利用者は、男女を問わず複数の異性と同時に肉体関係をもつこともめずらしくありません。不特定多数と性行為を行っていれば、性感染症に罹る可能性もかなり高くなります。女性は性感染症が不妊の原因となることもあるので、欲望にまかせて性交を繰り返すことは、将来の希望も失ってしまうリスクがあります。
主な性感染症
- エイズ
- クラミジア感染症
- 淋菌感染症(淋病)
- ヘルペスウイルス感染症
- 尖圭(せんけい)コンジローム
- トリコモナス感染症
- カンジダ症
- 梅毒
上記が代表的なものですが、自覚症状が出にくいものもあるため、気づかないうちに他の人に感染させてしまうこともあります。
出会い系サイトで知り合ったらコンドームは必須
繰り返しになりますが、出会い系サイトの利用者は不特定多数と性行為を行っている人が多いので、日常のパートナーが定まっている恋愛に比べて感染する可能性は高いでしょう。性感染症はコンドームの使用でかなり防ぐことができます。とはいえ、粘膜などを通じて感染する病気なので、オーラルセックスで口やのどの粘膜から感染することも大いにありえます。
はじめて会った男性との行為で性感染症に罹患した
どんなに好青年に見えても、どんなにやさしそうでも、出会い系サイトを利用している男性だということを忘れてはいけません。性感染症に罹患した場合はどうすればよいでしょうか。
特定の相手で連絡がとれる場合
悪質な相手でなければ、自分が性感染症に罹患したことを伝えて、相手にも治療を勧めるのが一番です。治療費を請求するということも考えられますが、自分ではその相手との行為によって感染したとわかっていても、それを証明することは難しく、治療費の支払いを強制することは不可能に近いでしょう。
出会い系サイトで知り合って、その日のうちに双方合意の上で肉体関係をもったのであれば、100%相手に非があると言えないこともリスクとして受け入れなければなりません。
特定の相手だが連絡がとれなくなった場合
一番恐ろしいのが、本人に性感染症の自覚がありながら、感染させても逃げればよいと考えて不特定多数の相手と性行為を行っている場合です。
それは刑事罰にあたる場合がありますが、相手を探し出すことは難しく、探し出したとしても、相手のせいだと証明して治療費を支払ってもらえる可能性は低いので、一刻も早く自身の治療をして完治させることが大切です。
性病を移されたことで慰謝料を請求できるのか
特定のパートナーと長くお付き合いをしていて、ある日突然性感染症に罹患した場合でも、本人が性感染症を自覚していながら性行為を行ったという事実がなければ慰謝料の請求は難しいようです。そう考えると、出会い系サイトで出会って、その日のうちに合意の上で肉体関係をもったならば、慰謝料の請求は困難であると言えます。
まとめ
国立感染症研究所が2018年に発表した梅毒患者数は約7,000人で、2010年と比較すると約10倍にもなっているそうです。急増しているのが20代女性ということで、出会い系サイトの普及によって感染が広がっているのではないかと言われています。
出会い系サイトのような身分証明書も不要で、匿名で利用することができるところでは、HIV感染者が開き直って不特定多数の相手と性行為をすることも考えられます。利用するには、充分な注意が必要です。