待ち合わせ場所にいた見知らぬ男性から脅迫された場合
出会い系にはトラブルがつきものです。なかでも多いのが「美人局」という詐欺手口。匿名の男女が出会うことにつけこんだ手口で、かなり昔から存在する詐欺行為です。本記事では、美人局の被害にあった際の対処法や、予防策を紹介します。
美人局とは?
美人局とは、詐欺手口のひとつで、出会い系で出会った女性とホテルに入り、性行為に及ぼうとしたら男たちが入ってきて以下のような言葉で脅してきます。
- 「その女は未成年だ。未成年をこんなところに連れ込んで、ただで済むと思うか? 家族や警察にバラされたくないのなら金を払え」
- 「俺はこいつの夫だ。俺の妻に手を出したのだから慰謝料を払え。払わないのなら、出るとこ出るぞ。」
- 「今この女から『レイプされる。助けて』と連絡が来た。慰謝料を払え。」
美人局は犯罪行為
美人局は、れっきとした犯罪行為で、以下のような罪に当たる可能性があります。
詐欺罪
金銭を騙し取るような行為は詐欺罪にあたり、10年以下の懲役が科せられます。
第二百四十六条 人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
引用元:刑法第246条
脅迫罪
相手の弱みに付け込み、脅迫することで金銭を要求することは脅迫罪に当たり、二年以下の懲役または三十万円以下の罰金が課されます。
第二百二十二条 生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者は、二年以下の懲役又は三十
万円以下の罰金に処する。
引用元:刑法第222条
恐喝罪
相手の弱みにつけ込み、相手を恐喝して金銭を要求した場合、恐喝罪に当たり、懲役十年以下が課されます。
第二百四十九条 人を恐喝して財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。
引用元:刑法第249条
※脅迫罪と恐喝罪は非常に似ています。どちらにあたるかどうかは脅しの具合や手口によるため、その場で判断することは難しいでしょう。
相手女性が未成年だった場合、男性が犯罪に問われる可能性がある
出会いで出会った女性が「成人している」と言っていたにもかかわらず、いざ行為に及ぼうとしたら「この女は未成年だ」と脅された場合は注意が必要です。本当に女性が未成年であれば、もしその場から逃げることができたとしても、未成年とホテルに入った証拠などが揃っていたら、青少年健全育成条例違反や、児童淫行罪、児童買春罪などの罪にあなたが問われる可能性があるのです。
美人局の被害にあったときの対処法
美人局の被害に遭ったら、その場で警察に通報しましょう。美人局は先程も説明したとおり、犯罪行為です。警察に通報すれば対応してくれるはずです。ただし、もし身の危険を感じたらその場で通報するのは得策ではないでしょう。トイレなど鍵がかかっているところに逃げ込めたり、部屋の外に出られる状況であれば、自身の身が安全な場所で警察に連絡しましょう。
美人局の被害にあわないための対策
美人局は、その場の脅しから逃げられず、最終的には脅しに応じて金銭を支払ってしまうケースが多発しています。だからこそ昔から長きに渡って横行しているのです。そのため、そもそも美人局に当たらないことが最大の対策なのです。
出会い系サイトなどは利用しない
美人局は出会い系サイトや掲示板などに多く存在します。それは、匿名の男女が性行為を目的に出会いを求めていることがほとんどの場であるためです。そのようなサービスを利用することで、美人局に出くわす可能性がかなり上がります。婚活アプリなどであれば、本人認証が必須なことほとんどであるため、安全性が高いです。恋人を探すのであればそういったサービスを利用しましょう。
怪しいと感じたら会わない・ホテルに入らない
美人局には以下のような特徴があります。
- 積極的に会いたがる
- 返信が早い
- すぐホテルに誘う
- ホテルの場所を指定する
- 家に行きたがる
上記のようなことに当てはまり、怪しいと感じたら会わない、ホテルに入らないようにしましょう。
「煩わしいことなくすぐにセックスできる」というを魅力的に感じ、応じてしまうと後で痛い目にあうことがあります。
まとめ
美人局とは、相手の弱みに付け込み、脅すなどして金銭を要求する行為で、れっきとした犯罪です。出会い系に多く存在しているため、注意しましょう。美人局の被害にあわないためにも出会い系を利用しない、利用するにしても怪しいと感じたら避けるなど対策を取りましょう。