夫がパパ活サイトを利用している

夫がパパ活サイトを利用していることが発覚した場合、衝撃の事実を前に妻としてはパニックに陥ってしまうかもしれません。
ここでは、夫のパパ活に気づいてしまったという方のために、妻側が取りうる手段について紹介します。

パパ活とは、女性がパパと呼ばれる年上の男性と食事やお茶をして、その見返りにお金やプレゼントをもらう行為を指します。

パパと女性の間に肉体関係がない場合、肉体関係がある場合の2パターンがありますが、どちらのケースでもパパが独身で、かつ女性が成人している場合は法的にはそこまで問題になりません。

しかし、パパが既婚の場合は、パパ活サイトを利用した時点で法的にも問題が発生します。

妻としては、夫がパパ活をしているというのはショッキングな事態かもしれません。

パートナーに対して怒りを感じたり、途方に暮れてしまったりする人もいるのではないでしょうか。

そこで、ここでは夫がパパ活サイトを利用している場合に、妻が取りうる手段について紹介します。

肉体関係を伴うパパ活は、「不貞行為」として民法上の離婚事由になります。

夫側が離婚を望まなかったとしても、離婚裁判になれば妻の主張が通って離婚が成立する可能性が高いといえるでしょう。

また、肉体関係がなかったとしても、パパ活が原因で夫婦関係が悪化した場合は、「婚姻関係が破綻している」と裁判所に認められる可能性があります。

その場合は、夫の意思に関係なく、裁判での離婚を目指すことも可能です。

パパ活によって妻としての権利を侵害された、あるいは精神的苦痛を受けたとして、夫に慰謝料を求めることもできます。

特に、離婚を視野に入れている場合は、離婚の原因を作った夫に慰謝料を要求することも検討するべきです。

妻側が離婚を望まない場合は、夫と話し合い、夫婦関係の修復を図るという方法も考えられます。

妻が、夫とパパ活をした女性に慰謝料を請求できる可能性もあります。

特に不貞行為は民法上の不法行為にあたるため、肉体関係ありのパパ活をした女性に対して損害賠償を請求することは可能です。

また、不貞行為がなくても「精神的な苦痛を被った」として慰謝料の請求ができる可能性もあります。

実際、過去の裁判例にも、妻が、夫とデートしていた女性に慰謝料を請求した事件があります。

この事例は女性と夫の間に肉体関係がなく、しかも夫婦が離婚に至らなかったという事情がありましたが、それでも妻の主張側が認められました。

夫がパパ活をしていることに気づいた場合、妻としてはどう対応するのかを決める必要があります。夫婦の話し合いで円満に解決できる場合もありますが、人によっては「離婚してしまいたい」ということもあるかもしれません。また、パパ活の相手女性に慰謝料を請求したいということもあるでしょう。

もし夫のパパ活が原因でトラブルになったら、弁護士に相談されることをおすすめします。弁護士は、法律のプロとして、相手女性への慰謝料請求、離婚の手続きなど依頼者の希望に沿った解決策を提案します。

1人で悩まず、まずは一度ご相談ください。