パパ活で盗撮してしまったら、犯罪が成立するの?
パパ活では、女性がパパから盗撮される被害が多数発生しているため、腹を立てた女性側が反対に盗撮し返してしまうケースがあります。
女性側がパパを盗撮した場合、犯罪にならないのでしょうか?
今回はパパ活で女性がパパを盗撮した場合の刑事責任について解説します。
1.パパ活で仕返しすると犯罪になる
パパ活では、パパが女性を盗撮するケースが多いのですが、女性側が「仕返し」で相手を盗撮し返したり脅したりすると、女性側に犯罪が成立する可能性があります。
法律では「自力救済」が禁止されているからです。
犯罪行為によって迷惑をかけられたら、警察に被害届を出したり告訴したりして、法によって裁いてもらう必要があります。自力で犯罪行為をやり返すのは違法行為です。
「相手から盗撮されたから仕返しした」というのは言い訳になりません。
パパ活で相手を盗撮し返したり「奧さんに言うよ」などと告げて脅したりしたりしてはなりません。
2.パパ活で盗撮したときに成立する犯罪
パパ活で盗撮すると、どのような犯罪が成立する可能性があるのでしょうか?
2-1.軽犯罪法違反
パパの家やホテルなどでパパが裸になって寝ているところなどを盗撮すると、軽犯罪法違反が成立します。
刑罰は「拘留または科料」です。拘留とは拘置所などで29日以下身柄拘束される刑罰、科料は9,999円以下の金銭を支払わねばならない刑罰です。
2-2.脅迫罪
盗撮した画像や動画をネタにしてパパに対し「奧さんにバラすよ」「会社にばらまくよ」などと告げて脅した場合、脅迫罪が成立する可能性があります。
脅迫罪の刑罰は「2年以下の懲役または30万円以下の罰金刑」です。
2-3.恐喝罪
パパに対し「画像や動画をばらまかれたくなかったらお金を払え」などと脅してお金を無理矢理払わせたら「恐喝罪」が成立します。
恐喝罪の刑罰は「10年以下の懲役刑」です。現実にパパに仕返しをしようとしてお金を脅し取った女子高生が恐喝罪で逮捕されたケースも起こっているので、要注意です。
https://www.asahi.com/articles/ASM2644Y8M26TIPE00T.html
2-4.リベンジポルノ禁止法違反
パパ活で撮影したパパの裸の写真などをネットで公開すると「リベンジポルノ禁止法違反」となる可能性があります。
リベンジポルノ禁止法違反の罰則は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金刑」です。
2-5.わいせつ物頒布罪
パパ活で盗撮したパパの性的な画像や動画を他人に渡したりネットなどで公開したりすると「わいせつ物頒布罪」が成立する可能性もあります。刑罰は「2年以下の懲役または250万円以下の罰金もしくは科料」です。
3.パパ活で仕返しをせずに解決する方法
パパ活でパパから盗撮などの迷惑行為や嫌がらせをされたとしても、自力で仕返しをすると自分が犯罪者になってしまう可能性があります。パパから被害届を出されたり告訴されたりすると、逮捕されたり懲役や罰金などの刑罰を科されたりするリスクがあるので、絶対にやってはいけません。
そうではなく、以下のように解決しましょう。
3-1.警察へ被害申告する
パパから盗撮などの違法行為をされて許せないなら、警察に被害内容を申告したり刑事告訴をしたりしてパパの処罰を求めましょう。
3-2.慰謝料請求する
盗撮されたり盗撮画像や動画をネットに公開されたりしたら、脅すのではなく正しい方法で相手に慰謝料請求しましょう。ネットなどで盗撮画像が公開されている場合にはすぐに削除を求め、早急に警察に相談するようお勧めします。
パパ活では盗撮にまつわるトラブルが多数発生しています。困ったときには自力で仕返しをせず、弁護士や警察に相談して正しい方法で解決しましょう。