【事例紹介】出会い系サイトにおけるサクラ被害

皆さま、当サイトにご訪問いただきましてありがとうございます。

さて、本日は出会い系サイトでの詐欺被害についてお話をしたいと思います。

出会い系サイトはトラブルの宝庫です。
もちろん全てのサイトで必ずトラブルが発生する…とまでは言いませんが、様々なトラブルに遭ったケースが報告されています。
 
某有名アイドルグループのメンバーであると装い、出会い系サイトで息抜きを求めているとアクセスしてきたという事例もありました。
もちろん相手方がその本人であることはサイト上では確認できないわけですが、実際のライブなどの情報などをどこかからか拾って来ては、「今、○○にライブで来ている、疲れたなあ」などといったメッセージを送って、本人であると装うのです。

冷静に考えれば、多忙だと思われる本人が息抜きとはいえ身分を明かすということはあり得ない訳ですが、思い込みをうまく利用して、多額の料金を支払わせていました。
同様のパターンに、芸能人のマネージャーなのだが、本人が息抜きに話し相手を探しているのだが話をしてあげてくれないか、というものもあります。
 
最近ですと、芸能人を装うものはなくなりましたが、ネット上で拾ってきたと思われる画像を用いて、架空の人物を装うケースが増えております。
この種のトラブルでは、利用頻度を上げて利用料金を稼ぐという手が取られることもありますが、大抵はメールアドレスの交換には会員のレベルを上げる必要があるといった話を持ち掛け、サイトに何度も課金させるという手口を用いる点が特徴の一つとして挙げられるかと思います。
しかも、支払いの期限を設け、それまでに支払わなければ、今まで支払った分は全て無駄になるなどと焦りを利用したり、最終的には支払ったお金は返金されるから大丈夫ですといった話を持ち掛けたりすることにより、判断能力を奪っていきます。
酷い手口には、わざと文字化けしたようなメッセージを送り「文字化けを解消する費用」などといって、課金するよう迫るものもあります。

どれも当初説明のない、意味の分からない費用を請求するもので、これらは相手方にアクセスしたいといった感情を利用しつつ、判断能力を奪いながらお金を使わせるのです。

驚くことにこういった出会い系サイトでのトラブルでは被害額が数百万円に上るようなケースもご相談いただいております。
皆さんが口を揃えて仰るのは「気がついたらここまでの金額になっていた」ということです。
また、どこかでこれは詐欺かもしれないと頭によぎるようなのですが、自分が被害に遭っていると思いたくないのか、詐欺ではないという方向で都合よく事実を捉えてしまっていたという方が大半です。

どのようなトラブルでも言えることなのですが、重要なことは一人で抱えないことです。

家族や知人に話をそれとなく聞いてみましょう。冷静な第三者からの感想が返ってきます。

相談をしにくいということであれば、頭に詐欺であるかもしれないとよぎったタイミングで弁護士の無料相談を利用しましょう。

巷で起こっているトラブルの事案について説明を受けるだけでも、冷静になり、被害の拡大を回避できるかもしれません。

どうしても人に相談するのは気が進まないということであれば、せめてインターネットで業者名を検索するなど調べてみるようにしてください。トラブルの報告があるかもしれません。

なお、インターネットで調べる際には、二次被害にご注意ください。

悪質業者に回収を依頼して、高額な費用を取られただけで連絡が取れなくなったといったご相談をお受けすることがあります。

情報収集には、法律事務所や公的機関のページなどを利用いただくと良いかと思います。