【事例紹介】650万円の売掛金を100万円に減額することに成功

本件は親御さんからの相談でした。
娘さんがキャッチから強引な勧誘を受けホストクラブ連れていかれ、最初は1万円程度の支払でしたが、その後も繰り返し店に来るよう強要され、断り切れぬまま売掛金が650万円にまで膨らんでしまったとのこと。

具体的にお話を伺うと、振込で支払うことを伝えると拒否をされ、店に支払に来るよう要求され、店に支払に行くと、そのまま席につくよう言われ、料金の説明もないまま高額なボトルを入れられてしまったようです。

本人に対して執拗な請求が続いていたことから、親御さんからの依頼を受けて即日に介入いたしました。

当職より担当ホストに連絡を入れ、伝票などの裏付け資料を出すよう要求

当初はかなり抵抗をしておりましたが、不十分ながら伝票を出してきました。

担当ホストは親御さんに立て替えを要求してきましたが、当職からは、本人以外支払義務を負うものではないこと、しかしながら本人に支払い能力はないことを伝え、最悪、法的に債務を整理する可能性もあることを説明しました。

その後、ホストクラブが担当ホストのために弁護士を立ててきましたが、当職からは当初からの説明のとおり、支払能力はないことを前提に、仮に親御さんが立て替えるにしても請求金額の全額を支払うことはできないと伝え続けました。

ホストクラブの代理人である弁護士からは、訴訟の提起を検討している旨の説明がありましたが、当方の支払能力が十分でないことを最終的には理解し、話し合いで少しでも弁済を受けることができるのであれば、その余の債権を放棄し、清算をすることを受け入れると連絡してきました。

結局、100万円を弁済することで合意し、経済的な負担を大きく抑えることができました。

最近のホストクラブでの売掛金整理の事案では、伝票などを店側がしっかり作成するなど、請求に必要な証拠を保全しているケースが多くあります。

この場合、例えば、脅されてボトルを入れたなどという支払義務を免れ得る事情については、こちら側で証明しなければならず、それができなければ、法的には支払義務を負うことになります。

しかしながら、現実的には「支払能力」が大きく関係し、法的に支払義務を負うとしても、それをきちんと支払うことが出来るかは別問題となります。

皆さまがご自身で交渉する場合、支払能力の点を当然、担当ホストに説明するようですが、親族に金を借りろ風俗で働け闇金でお金を借りろなど、かなり強引にお金を作ることを要求され、支払能力を超える支払を強いられることも多くあるようです。

そのような場合には、弁護士を代理人に立てたうえで、適正な支払能力に応じた支払いスケジュールを設定するよう交渉することをお勧めします。

最近では担当ホストやホストクラブ側に弁護士がつくことも出てまいりました。

担当ホストやホストクラブを相手方とする場合に比べ、弁護士がつけば、訴訟になる可能性は高くなります。

ですが、仮に訴訟を提起して判決を得たとしても、結局は支払能力の問題にぶつかります。

そのため、きちんと支払い能力が十分でないことを説明すれば、紙切れとなってしまう判決書を得るよりも、話し合いでの解決を受け入れることのほうがメリットが大きいと判断し、当方の提案を受け入れるケースがございます。

支払い能力の点でお困りの際は、弊所にお気軽にご相談ください。

弊所では無料相談を365日24時間受け付けております(待機している弁護士の都合が合えば、早朝や夜中でも直ちに無料相談をお受けすることが出来る場合がございます。)。

またLINEでの相談も可能ですので、少しでもご不安な点があればご連絡ください。

さらに、深夜や早朝のお問い合わせについては、遅くとも翌営業時間にはご連絡をいたしますが、緊急のご相談のときは、

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070-6946-7967(担当弁護士 若井) 

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